「づ」と「ず」は発音が同じであるため、
どちらを使うか迷うことがよくあります。
「~づらい(~しづらい)」と「~ずらい
(~しずらい)」も、使い分けに悩むことがありますね。
今回は、そうした疑問を持つ人のために、
「~づらい(~しづらい)」と「~ずらい(~しずらい)」の、
違いについて解説していきたいと思います。
目次
づらい~しづらい~とは?
「~づらい(~しづらい)」とは、「あることをするのが難しい」
「何かがやりにくい」という意味の言葉です。
「~」の部分には動詞の連用形が入り、
その動作をするのが困難であることを指します。
具体的には、「このコピー機は使いづらい」
「周りの音がうるさくて、電話の声が聞きづらい」
「君の話はいつも分かりづらい」のように使われます。
ずらい~しずらい~とは?
しづらい~しずらいはどっちが一般的に良く使われる?
一般的にはは「~しづらい」です。
「する」事が「つらい(辛い)」から、「しづらい」なのです。
これは、現代仮名遣いのルール「“連濁”と世間が認識している場合は、
仮名遣いを改めない。」という物。
連濁(れんだく)とは、「葉(は)+櫻(さくら)」⇒「はざくら」となるように、
語がくっ付いた際に、原則として先頭以外の物が濁音化することです。
この「しづらい」は、世間が「する+つらい」と認識していますから、
そのままなのです。
しかし、たとえば「連濁と認識しているかギリギリラインだから、
どっちもOKとする」という物として、
「せかいじゅうorせかいぢゅう」(せかい+ちゅう)
「いなずまorいなづま」(いね+つま)等があります。
時が流れ、「する+つらい」
であるという認識が薄れたならば、上記の例に含まれて、
「~しずらい」も許容範囲となるかもしれません。 飽く迄も、
現代仮名遣いのルールに含まれている物は「例」であり、
これ以外も同様の例はそれに従う事と定めています。
尚、「地震」「地面」は全くの別物。
連濁とは何ら関係有りません。
元々旧仮名遣いのころから「ち」と「ぢ」の音読みがあり、
現代仮名遣いに変える際、
「ち」⇒「ち」のまま。 「ぢ」⇒「じ」へ変更 となりました。
つまり、両者とも、「ち」が濁って「ぢ」となった訳では無く、
最初から2つあるという事なのです。
また、「連濁」は最初の1文字目には通常起こりませんから、
この点から見ても「地震」「地面」は連濁ではありません。
まとめ
今回は、そうした疑問を持つ人のために、
「~づらい(~しづらい)」と「~ずらい(~しずらい)」の、
違いについて解説しました。
「~ずらい(~しずらい)」との違いは、
「~づらい(~しづらい)」の方が正しい表記である点にあります。
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