コーヒーを飲むとトイレが近くなるの?対策や過剰摂取についても解説

目安時間:約 6分

コーヒーを飲むと、急にトイレに行きたくなってしまい焦る経験、

皆さんにはありませんか?

 

例えば、映画を見に行く予定を忘れて直前に、

たくさんコーヒーを飲んでしまい、

 

映画のクライマックスで我慢できずに席を立つ、

ハプニングなどがありますよね。

 

今回は、そんなコーヒーの利尿作用について、

腎臓での作用や、

コーヒーを飲む際の「トイレ対策」についてご説明したいと思います。

 

 

コーヒーを飲むとトイレが近くなるのは本当なの?

コーヒーを飲むとトイレが近くなるのは事実です。

その理由について解説してみましょう。

 

尿は腎臓で生成されます。

腎臓には毎分約1リットルの血液が流れ込み、

これは心臓から送られる血液の約20%に相当します。

 

この血液は、腎臓の「糸球体」と呼ばれる部分でろ過され、

尿の元となる「原尿」が作られます。

 

通常、成人は1日に約200リットルの原尿を生成しますが、

これらはすべてが最終的な尿として、

排出されるわけではありません。

 

原尿には老廃物だけでなく、体に必要な水分やミネラル、

糖分、アミノ酸なども含まれています。

 

そのため、これらの必要な成分は尿細管から体内に戻されます。

最終的に排出される尿の量は、1日に約2リットルとなります。

 

この仕組みにより、腎臓に流れ込む血液量が増えると、

尿の生成量も増加します。

 

水を飲むと血液量が増え、尿も増えますが、

コーヒーを飲むとカフェインという成分の効果が加わります。

 

カフェインには脳を刺激する効果があり、

眠気覚ましや集中力アップに効果があります。

 

しかし、カフェインは心臓の収縮力を高め、

腎臓の血管を拡張する作用もあります。

 

これにより、コーヒーを飲むと腎臓の血流量が増加し、

尿の生成が促進されます。

 

その結果、コーヒーを飲むとすぐに膀胱に尿が溜まり、

トイレに頻繁に行きたくなるのです。

 

トイレの頻度を減らすには?これしかりません!

コーヒーを飲む量を制限することで、

トイレの頻度を減らすことができます。

 

一般的に、コーヒーを4杯以上飲むと尿量が増加し始めますが、

2杯程度までなら尿量はあまり変わらないと言われています。

 

量を調整するだけでも、

トイレの心配を減らすことができます。

 

また、ノンカフェイン、デカフェ、

カフェインレスのコーヒーを選ぶこともオプションです。

 

  • ノンカフェインコーヒー:カフェインが全く含まれていないコーヒー。
  • デカフェコーヒー:カフェインが取り除かれたコーヒー(完全にカフェインが抜かれているわけではない)。
  • カフェインレスコーヒー:カフェインの含有量が少なく作られているコーヒー。

 

 

これらのコーヒーは、妊娠中の女性や就寝前など、

トイレの心配がある場合以外にも、

カフェインの作用を避けたいときにおすすめです。

 

最近ではコンビニでも手軽に入手できるようになっていますので、

ぜひ選択肢の一つとして考えてみてください。

 

カフェインの過剰摂取は悪影響を与える!どれくらいなら大丈夫?

カフェインの過剰摂取は、

中枢神経系の刺激によるめまいや心拍数の増加など、

健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、

1日に摂取する量には注意が必要です。

 

健康な成人の場合、

コーヒーの1日の目安量は約4~4.5杯

(カフェイン約400mg)までが、

健康への影響がないとされています。

 

ただし、これは1日に摂取しても問題ない最大の目安量であり

(1回当たりの摂取量は200mg以下であるべきです)、

それを超える摂取は避けるべきです。

 

まとめ

コーヒーを飲むと、

トイレが近くなるのは事実です。

 

コーヒーを飲む量を制限することで、

トイレの頻度を減らすことができます。

 

一般的に、コーヒーを4杯以上飲むと尿量が増加し始めますが、

2杯程度までなら尿量はあまり変わらないと言われています。

 

カフェインの過剰摂取は、

中枢神経系の刺激によるめまいや心拍数の増加など、

健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、

1日に摂取する量には注意が必要です。

 

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